夏のお弁当は傷みやすい!
どんな点に注意すればよい
ざっと私の経験をもとにまとめました。
目次
夏のお弁当対策 その1
食材について
いもいもしてるのは避ける
いもっぽいものってことです。
具体的には…
カボチャ、ジャガイモ
ですかね。
これらをつかったおかずは本当に傷みやすい。
特にカボチャの煮物とか、前日に作ったのでも際どいかも…
マヨネーズでマッシュしたようなおかずも多く、傷みやすいです。
カボチャやジャガイモのおかずなら…
当日作ることと、調理は焼くor揚げる
が良いかと。水分が減るので。
カボチャの素揚げとかフライドポテトなら、比較的安心だと思います。
ごはんは穀物のみ
夏のお弁当に炊き込みごはんは避けましょうってよく聞くと思います。
これは、本当。
実際、前日に炊いたひじきごはんを入れたら…
異臭とかはないけど…
ごはんは、基本穀物のみが無難。
白米、玄米、麦などなら問題ないと思います。
調味料や野菜等の食材を混ぜ込んで、
蒸してつくる炊き込みご飯はかなり傷みやすいです。
チャーハンみたいにフライパンで焼いているものだと、まだ良いと思いますが
やっぱり当日作った方が良いかと思います。
ごはんを炊く時の工夫
ご飯を炊くときにお酢を少量いれたり、炊きあがったご飯に刻んだ梅干しを混ぜ込む等があげられます。
ただ、私は、酢飯が苦手、かつ、梅干しいれると食塩摂取量が飛び上がるのでこれらは実践しておりません。
薬味を使う
食材には抗菌作用のある薬味を使うと良いと思います。
たとえば、こんなところ。
ショウガ
ミョウガ
ネギ
しその葉
わさび
パセリ
バジル
ショウガはニンニクはできればチューブではなく生をすりおろしたいですね。
ニンニクは厳しいですが、ショウガならやりやすいのでは?
洋風の薬味もおすすめです。こちらもできれば乾燥ではなく、フレッシュ(生)を使いたいところ。
パセリは、刻んで、
お酢をつかったマリネのようなおかずに混ぜると美味しいです。
お酢を使うと、野菜の緑色はたいてい変色しますが、パセリはあまり変色しません。
バジルは、ケチャップなどトマトベースのものを焼く時に加えると良いです・
ガパオライスなんかもバジルをいれますね。
あと、ローズマリーなんかもおすすめ。
ローズマリー、ニンニク、塩コショウ、オリーブオイル、で焼いた鶏肉とかシンプルですごく美味しい。
乾燥モノですと、ミックススパイスを使うのがおすすめです。
カレー粉やチリパウダーなどですね。
スパイスが入っていると食欲がでたりするので
夏のおかずに使うと良いでしょう。
ミニトマトは切らない&ヘタは取る
基本的に、生野菜は避けたほうが良いのですが、
鮮度が保たれたミニトマトくらいなら良いかな?と私は考えております。
ただ、注意点がいくつか。
ヘタは買った時に取る
ミニトマトのヘタには雑菌がたくさんいるらしく、取り除いてからお弁当に入れたほうが良いです。
私は、買ったらヘタを取り除いて洗って水気を拭き取ってジップロックにいれて保存しています。
ヘタを取り除いて保存するだけでもだいぶ持ちが良くなりますね!
そのまま入れる
生野菜でもミニトマトはまぁ入れても良いでしょうと言われることが多いのですが、それは、ミニトマトの皮が厚くツルンとしているからかと。
切ってしまうと、中の水分が出てきてしまうので傷みやすくなってしまいます。
小さいお子さんは、まるまるミニトマトは危険なので夏場は避けたほうが良さそうですね。
傷みにくいから。高級な糖度の高いミニトマトはすぐしょぼんになる。
夏のお弁当対策 その2
調理について
加熱する
基本的に、調味料以外の食材はすべて加熱します。
ハム、竹輪、カニカマなどの加工食品も加熱したほうが良いと言われています。
卵焼きも結構痛みやすいおかず。
端っこは半熟っぽくなることが多いので
(かといって、加熱を追加すると中央がぱさつく)
火通りが甘いところは切り落としてお弁当箱に詰めるとよいかと。
私が加熱しないものは…
しその葉、ミニトマト、おかずカップに敷く乾物
くらいですかね…。
ショウガ、ネギ、ミョウガあたりは微妙なとこですが、これも少量なら加熱しなくて良いかな?と思います。
味付けを濃くする
細菌繁殖を抑えるには調味料をたくさん使うことです。
特に塩・酸・糖を使うことが重要になってきます。
とはいっても、私は夏だからといって普段より多くの調味料は使いません。
これは、食べるヒトの環境によって調整すると良いと思います。
野外作業が多い、汗を掻く事が多いなどの場合は、全体的に濃い目の味付けにしたほうが良いでしょう。
内、10分は極寒の電車だし。
意識しているのは酸を使うことくらいですかね?
お酢、ポン酢、ポッカレモン、梅干しなどです。
酸を加えると、細菌が増殖するのを抑える効果だけでなく
同じ食塩濃度でも味を濃く感じることができます。
お酢には漂白作用があり、ゴボウやレンコンなどを白くします。
一方、植物の緑は酸により茶色になるので、青菜類などに加えると、色味は悪くなります。
でも味はふつうに美味しいので色合いを気にしない場合は加えて全然良いかと。
また、酸によりアントシアニン(植物性の色素)は鮮やになります。
アントシアニンを含む、ナスやミョウガ、紫キャベツ、赤紫蘇などはお酢と合わせると鮮やかなピンク紫のような色になります。
夏のお弁当対策 その3
詰めるとき
しっかり冷ます
早く冷ますコツは以下2点です!
風をあてる
これ、かなり効果あります!
特にごはんなど湯気が立っているものは、
風を当てるとすごく早く冷めます。
このミニ扇風機かなりおすすめ。
小さいけど風力は結構あります。
三脚は手で簡単に調節することができ、ごちゃつきがちなキッチンの上でも立てやすい。
USBで充電しておけばコードレス!
または、ドライヤーで冷風を当てるのいいですね!
ダイソンの風力すごいぞ!
保冷剤を使う
料理の入った容器ごと保冷剤の上にのせます。
これも結構効果あり、私がYou Tubeでいつもやっているやつですね。
ただ、、、、ちょっとコツ?があって。
本当に早く冷ましたいときは、ステンレスバットに料理を移してから保冷剤の上で冷ます方が良いです。
容器の温度を下げる、特にガラスボウルとか、容器自体の温度を下げるのに時間がかかります。
私は洗い物増やしたくないのでそのままやってますが、ガラスボウルは冷めにくいですね。
あと、ごはんを入れた容器は保冷剤の上に乗せないほうが良いかも…と考えております。
なぜかって、下に冷たいものがあると、
ごはんの水蒸気が空気中で湯気になる前に、
容器の中で冷やされてしまい、水になってしまうような
気がするんですよね。
ごはんは、お弁当箱にいれた状態で冷ますことが多い
(大抵のお弁当書籍はそのように書いてある)ので、
下からは冷やさずに、水蒸気を空気中に発散?させて
冷ますのが良いのかな?と考えております。
汁気は取り除く
汁気のあるおかずは、畳んだキッチンペーパーに一度乗せて、
汁気をオフしてから、詰めます。
ただ、葉物野菜やキュウリなどのレンジ加熱で作ったおかずは、
時間が経過するにつれてどんどん水分が出てきます。
汁気が多いおかずのときは、おかずカップに乾物を敷くと良いです。
かつお節
とろろ昆布
すりごま
海苔
切り干し大根などの乾物野菜
おかずの味付けの相性に合わせて、乾物を選ぶと良いかと。
仕切りはしその葉
仕切りや彩りとして葉を添えるとき、
レタスではなくしその葉を使うことをおすすめします。
レタスはかわゆいのですが、水分が多くちょっと傷みやすいですね。
でもまぁ、新鮮でしっかり水気を取り除いたレタスなら問題はないかと思います。
あと、そもそも生の葉なんか入れたくないという場合は、
ワックスペーパーがおすすめ。
100円均一にも売っているらしい!
口に入れても大丈夫なワックス(油)でコーティングされた紙で、水や油に強いです。
ただ、加熱はできないので、食べる時レンジで加熱するという場合には不向きです。
おかずカップにアルミは避ける
アルミは酸や食塩に弱いのです。
お弁当は、どうしても味付けが濃い料理になるので、
アルミカップではないほうが安心かと。
防水コーティングのある紙カップや再利用できるシリコンカップがおすすめ。
私はこちらの紙カップを使っています。
夏のお弁当対策 その4
保冷アイテム紹介
保冷剤
冷たい空気は上から下に移動するので、
保冷剤はお弁当箱の上にに置くと良いです。
保冷剤は、基本そんなに大きくないもので良いかな?と思います。
大きい保冷剤を使うと、溶けた時水浸しになりますし、私は小さい方が好きですね。
空調の効いた室内で保存するならこれくらいで十分かと。
一方で、真夏の屋外に保存しなければいけないなんてときは、
しっかりした保冷剤を使ったほうが良いでしょう。
保冷バッグと保冷布
保冷剤を用意したら、保冷機能のあるバッグや布を用意する必要があります。
保冷バッグはこれがおすすめ。
保冷バックを選ぶ時はちゃんと密封されるか?を確かめるべし。
こちらのサーモスの保冷バッグの密封性は申し分ないかと。
200gの保冷剤をいれても水びたしになっていることはないですね。
(時間は4〜5時間)
サイドには保冷剤ポケットあり。
ただ、かさばるんですよね…
布に厚みがあって保冷機能は十分なのですが…チャックもあってその分かさばります。
あと、入れられるお弁当箱の形が限られる…
保冷布
と探してみたところ…こんな商品が!
裏地が保冷機能のあるアルミコーティングになっているのです!
シャカシャカいう布みたいな感じで、普通の布・ランチクロス同様、
お弁当箱をしっかり包むことができる!
私は木のお弁当箱を使うことが多いのですが、密封性にかけるので
布で縛るように包んで持っていくのですよね〜
だから、この保冷布は本当に重宝!
しっかり包めて密閉性もあり保冷機能もOK
かさばらない
洗やすい
お弁当箱の形を選ばず包める
ただ!!
なんとまだ使って数日なのですが、コーティングの一部が剥がれてしまいました…。
折り曲げて畳んで保存していたのですが、
畳んだ線にそって剥がれていたので、
保存するときは丸めることにしました…。
あと、こんな面白い保冷布もあります。
この布、結ばなくてもピタッとお弁当箱にフィットするんですよ!
ただ、この布、すべてが保冷機能のある布地ではなく、端は普通の布です。
でもまぁ保冷機能に申し分はないかと。
私は、お弁当箱を包む布をバンドの代わりにしているので
縛れる方が良いのですが、
パッキン付きのお弁当箱のときなんかは重宝しそうです。
布を縛らなくてよいってのは時短になると思います!
お弁当箱はこれがおすすめ
夏におすすめのお弁当箱を紹介します。
ただ、最も重要なのは調理工程なので、容器に関しては
補足程度に考えていただければと思います。
アルミ
ステンレス
熱伝導のよい、つまりよく冷えるお弁当箱がおすすめです。
本当にこの2種類は熱しやすく冷めやすい!
保冷剤の持ちも良くなりますね。
仕切りのついたもの
おかずをしっかり分けるというのも食材を傷みにくくするポイントです。
私はそこまで気にしないのですが、
おかず同士の味移りが気になる場合は、
こういった仕切りがしっかりついている
もののほうが良いかもしれないです。
100%絶対に汁漏れしないわけじゃないから手を出していない。
無塗装の曲げわっぱ
こちらは秋田の杉でできた無塗装の曲げわっぱ。
杉には殺菌作用があるため、
夏のお弁当におすすめの容器なのです。
洗剤つかってはいけない、
ちゃんと乾かさないと黒ずむ、
毎日使えない、
そして高い
という手間はありますが、
たしかに曲げわっぱに入れたおかずは傷みにくいです。
あと、気をつけたいのが、できたら無塗装のものを用意すること。
ウレタン等で塗装してあると、どうしても曲げわっぱ特有の水分吸収とか殺菌作用とかは落ちてしまうような気がします。
とはいっても、ウレタン塗装ありのものは使いやすいです。
夏のお弁当対策 +α
当日朝作る
これは向き不向きがあると思うのですが…
私はなんだかんだ当日作ることを一番おすすめします。
朝つくるというより、
作ってから食べるまでの時間を短くするのが重要。
テキトーに作っても、保冷剤忘れても、炊き込みご飯でも、ポテトサラダでも、
当日朝に作ったものは…大丈夫!とは言い切れないですが、わりといける気はします。
作り置きおかずを入れる場合は、
作る段階で作り置き用レシピに忠実に作る(配合を変えない・保存期間を守る)ことと、
お弁当に詰める前は加熱することが重要かと。
一方で市販の冷凍食品は安全性が高いと思います。
無理して当日朝作ったり、作り置きしたりするくらいなら、
冷凍食品を利用することをおすすめします。
色々書きましたが、最終的にはご自身の経験則からやり方を確立してくださいませ!
べつに炊き込みご飯とか、ちゃんと冷蔵保存したものなら全然大丈夫だろうし、
竹輪加熱するの忘れて生のキュウリいれてもマヨたっぷりのたまごサンドでも、
しっかり保冷すれば大丈夫な気がします。
私の場合、前日以前に作ったものをお弁当にいれたら傷んでいたことがあったという経験があるため、
当日作ることに重きをおいています。
あ〜今日は海の日か…
(´・ω・`)
本日も、 おつおつおつりんこ〜